便秘が原因でニキビになる?その仕組みと解決策

便秘が原因でニキビになる?その仕組みと解決策

肌トラブルの中でも、多くの方が経験するニキビですが、これまでにどのような対策を取ってこられましたか。念入りに洗顔をする、ニキビ用の塗り薬や化粧水を使うといったお手入れは一般的ですが、おなかのクリーニングをしたことはありますか。皮膚の問題ではなく、便秘から発生するニキビがあるとしたなら…。

便秘とニキビの関係、今からすぐにでもできるニキビの解消法をご説明します。




1.便秘とニキビの関係性

便秘になると、ニキビや肌荒れを起こしやすくなることは、経験上既にご存知かもしれません。その理由は以下の通りです。また、その他のニキビができやすい状態も続けて理解しておきましょう。

1-1.便秘が原因でニキビができる?

便秘が原因でニキビができる?

腸内では、多くの菌が消化吸収の手助けをしてくれたり、ビタミン産生をしてくれたりしています。便秘により腸内環境が悪化するとこれらがスムーズに行われなくなり、私たちの体はビタミン不足に陥ります。皮膚の新陳代謝が滞ってしまい、ニキビや肌荒れを起こしやすい状態になります。

また、便秘状態が続くと悪玉菌が優位になり、腸内が有害物質であふれかえってしまいます。この有害物質は、腸の中の血管を通じて全身に回り、ニキビや肌荒れの原因になります。

このように、頑固な便秘は、ふたつの側面からニキビを引き起こす理由となり得るのです。

1-2.思春期、ストレス、スキンケア不足の場合は便秘に関係なくニキビができやすい

思春期、ストレス、スキンケア不足の場合は便秘に関係なくニキビができやすい

一方で、便秘など腸内環境以外にもニキビの原因となるのが「思春期であること」です。成長期であるこの時期に経験するニキビは、成長ホルモンによって皮脂が多量に分泌され、その皮脂がニキビの原因菌(アクネ菌)の繁殖を招くことにより起こるものです。思春期のニキビは個人差が大きく、大きなニキビ跡が残ってしまうほどひどい方もいれば、さほど悩まず思春期を過ごす方もいます。

大人になってもなお、ニキビができてしまうことがあります。体や心にストレスを感じると、肌の新陳代謝がスムーズに行えなくなることがあります。食生活や睡眠が乱れることにより不要となった角質がうまくはがれない・毛穴が詰まりやすくなるといった現象を招いてしまいます。これがニキビや肌荒れといった肌トラブルの原因となります。

もちろん、スキンケアを怠れば不要な角質や皮脂が溜まり、これらがニキビなどの肌トラブルの要因となることは当然のことです。

1-3.便秘が原因のニキビの場所

便秘が原因のニキビの場所

人により、ニキビができやすい場所と、そうでない場所が異なります。皮脂分泌が過剰になったことによりニキビを引き起こすアクネ菌が活発になるのであれば、皮脂の多いおでこから鼻にかけての「Tゾーン」です。比較的だれもが経験しやすいニキビはこの場所ではないでしょうか。

一方、便秘が原因と考えられるニキビの発生箇所は、頬です(ニキビに潜むSOS!│リバテープ製薬)。Tゾーンと比較して皮脂腺が少ない頬にニキビができるというのは、まさしく皮膚の新陳代謝がうまくいっていない状態と考えて差し支えないでしょう。

1-4.便秘が原因のものであれば、解消すればニキビは治る?

便秘が原因のものであれば、解消すればニキビは治る?

便秘が原因と考えられるニキビは、便秘が解消されれば治まってくれるはずです。先にも触れたとおり、腸内環境が乱れてしまうと、正しい消化吸収ができず、ビタミンの産生ができないうえに、腸内で体によくない物質が発生します。

便秘、つまり、「栄養が行き届かない」「悪いものが体内をめぐる」という条件から、皮膚の生まれ変わりが阻害されていますので、便秘を解消すればニキビが治る可能性はぐっと上がります。もちろん、丁寧なスキンケアも同時に行わなければなりません。

2.便秘を解消し、ニキビを治したい人におすすめの食べ物5つ

もし、「このニキビは便秘からかな」と思い当たるのならば、一度食べ物を調整してみてはいかがでしょうか。ニキビだけでなく、腸内環境も整い消化吸収もよくなりますので、体調管理全般にメリットがあります。

2-1.食物繊維が豊富な食べ物

食物繊維が豊富な食べ物

便秘解消には、やはり食物繊維は欠かせません。食物繊維は、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」とに分けられます。腸内の善玉菌を増やすには「水溶性食物繊維」を、腸を刺激し動かす働きを促すためには「不溶性食物繊維」を摂取します。

水溶性食物繊維は、アボカドや海藻類、山芋、オクラなどのネバネバした食品に多く含まれます。一方、不溶性食物繊維は豆類やきのこ類、切り干し大根などに多く含まれます。

これらを総合的に考えると、便秘解消には和食が理にかなっているのがよくわかります。

2-2.オリゴ糖

オリゴ糖

よい腸内細菌を増やし、腸内環境を向上させるには、菌のエサが必要です。上に挙げた水溶性食物繊維もその一種ではありますが、さらに効果を引き出したいのであればオリゴ糖も摂取したいところです。

オリゴ糖は、他の糖類とは異なり、大腸まで行き届くことがその特徴です。腸内の隅々まで届くオリゴ糖は、良い菌のエサとして最適で、便秘対策にうってつけです。

2-3.オリーブオイル

オリーブオイル

イタリア料理が一般的になってからこちら、スーパーでもオリーブオイルが手に入りやすくなりました。オリーブオイルは油でありながら腸壁から吸収されにくいので、あまりカロリーを気にせず料理に利用できます。便のすべりをよくしてくれますし、主な成分であるオレイン酸が腸を刺激しますので、便の排出に一役買ってくれます。

調理に利用する植物油をオリーブオイルに切り替えたり、パン食の際に使用するバターやマーガリンの代わりに使用することで、食生活に自然に取り入れることができます。

2-4.ハチミツ

ハチミツ

ハチミツにはグルコン酸という成分が含まれていて、オリゴ糖のような働きを示し、腸内のビフィズス菌を増加させる働きがあります。腸内でビフィズス菌が増えると、腸の働きを促して排便を容易にしたり、腸内で腐敗物が生まれるのを防いだりしてくれます。

調理に利用したり、ヨーグルトやパンケーキにトッピングし甘み付けに利用したりと、使い勝手のよい食品の一つです。

2-5.キムチ

キムチ

キムチには、腸内で生き残る力の強い植物性乳酸菌が多く含まれています。

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それだけでも便秘解消には心強いものですが、キムチに辛味を添える唐辛子にも便秘解消効果があるとされています。唐辛子に含まれるカプサイシンは腸の動きや血流を促すことが知られていますので、キムチ以外でも積極的に摂取したいものです。とはいえ、辛さに弱い人・辛いものを食べると胃腸がしくしくと痛む人もいますので、適量を心がけましょう。

3.便秘を改善したい方におすすめの漢方

便秘を改善したい方におすすめの漢方

便秘解消のため、漢方薬を使用した事のある方もいらっしゃることでしょう。ドラッグストアでも手軽に手に取ることができますので、今まさに購入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

漢方薬は、体質に合わせて選ぶことが何よりも重要視されますので、漢方薬処方をしてくれるクリニックや、ドラッグストアの薬剤師に相談することが大切です。体質や症状を考え合わせ、勧められるのは以下の漢方薬であることが多々あります。

3-1. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

便秘に悩まされがちな女性に多く使用される漢方薬です。女性ならではの冷え性・貧血・月経関連の悩みにも対応していますので、便秘と共にこれらの悩みがあるときは当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が候補に入ってきます。

3-2. 麻子仁丸(ましにんがん)

便秘とともに、のぼせや吹き出物(ニキビ)、おなかの張りを感じる方には麻子仁丸(ましにんがん)の処方が候補に入るはずです。排便できても、便がとても固く、コロコロと塊で出てくる方に多く処方される漢方薬です。

3-3. 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

痩せたい人向けの漢方薬として知られる防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)ですが、肥満だけでなく便秘やむくみの解消、肩こりや湿疹・吹き出物への効果も期待されている漢方薬です。

3-4. 乙字湯(おつじとう)

便通をよくしながら、痔の炎症抑制に用いられる漢方薬です。大黄(だいおう)という漢方薬が含まれていて、これが便通への効果が期待されます。食欲がなかったり、吐き気を感じているときには避けなければならいとされています。

3-5. 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

便秘や下痢を繰り返し、胃腸が弱っているときに用いられる漢方薬です。おなかが張って苦しいのに便が出ない・便の排出はできるのにすっきりとしない方に処方されることがあります。

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4.乳酸菌サプリメントにより腸内環境を改善すれば便秘の解消が期待できる

乳酸菌サプリメントにより腸内環境を改善すれば便秘の解消が期待できる

便秘とニキビを「併発」しているなら、スキンケアと同時に腸内環境の改善を目指すことが肝要です。

食生活を一気に切り替えることもむずかしいものですし、漢方薬に頼るほどでもない・処方してもらうためにクリニックに行く時間を確保しづらいという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、乳酸菌サプリメントを利用するのも一つの方法です。

乳酸菌サプリメントであれば、常に携帯できますので摂取し忘れがなくなります。腸内の状態により、菌の種類が合わないと感じたときも他のものに切り替えやすいというメリットがあります。また、漢方には副作用がありますがサプリメントには副作用はありません。

腸内環境をよい状態にキープするためには、善玉菌を優位にすることが必要です。良い菌を定期的に取り入れ、善玉菌を腸内に留めることができれば、「どちらに味方しようか」と控えている日和見菌をよい方向へ動かすこともできます。

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便秘解消対策として、また、ニキビ対策としても、乳酸菌の摂取は欠かせません。

当サイトでは、300人に方に効果のあった乳酸菌サプリメントを教えてもらいました。結果はこちらでご紹介していますので、乳酸菌サプリメント選びの参考にご覧ください。

まとめ

便秘になると、ニキビや肌荒れを起こすことがあります。これは、腸内によくない物質が留まってしまうこと、腸内環境悪化により栄養が吸収できなくなることが原因です。


  • 悪玉菌が増加すると、摂取した食品の消化吸収や善玉菌によるビタミン産生が阻害され、ニキビや肌荒れの原因となる
  • 皮脂分泌が盛んな思春期はもとより、ストレスによる肌の新陳代謝の乱れ、スキンケア不足によってもニキビが発生する
  • 便秘により有害物質が発生したり、栄養が行き届かないことで起こるニキビは、頬にできることが多い。便秘解消とスキンケアを同時に行う
  • 便秘対策には、食物繊維・オリゴ糖・オリーブオイル・ハチミツ・キムチなどの食品が有効。適量を無理なく食生活に取り入れることを心がける
  • 便秘解消のために漢方を取り入れたい場合は、漢方薬を処方してくれるクリニックやドラッグストアの薬剤師に相談。体質に合ったものを選んでもらう
  • 便秘・ニキビのために、乳酸菌サプリメントを利用するのも対策のひとつ。摂取し忘れが少なくすみ、食品からよりも効率よく乳酸菌摂取ができる